海上自衛隊観艦式の予行に乗艦

10月27日、急募があった海上自衛隊観艦式の予行を見てきました。
朝3時出で、横須賀港6時過ぎ着。
40隻という多くの艦船をみることができ船好きとしてその壮観さに感激して帰ってきました。
その感激の一部を報告としてとどめます。

発見1)観艦式って、監査なんですね。
c0074116_2271018.jpg←(観艦式の公式ホームページから借りました。)
企業で一般的に行われている監査はISO14000、ISO9000、財務などで、これらは書類とつき合わせて間違いがないか確認するのが目的ですけど、観艦式は監査人の目の前でミサイルを打ったりして機能がちゃんとしていることをみせることなんですね。


発見2)この監査に一般の人が艦船に乗って観覧できるんですね。
c0074116_2323031.jpg僕がのったのは「ちはや」という潜水艦救難艇で一般人1270余人が乗りました。全部で艦船40隻が参加、内潜水艦やホーバークラフトには一般人は乗らないでしょうから、約30隻に1000人が乗ったとして、この観艦式は予行が3回、+本ちゃんで計4回あるので、約12万人が観覧したことになります。


発見3)監査なので、監査する側とされる側がいて乗る船を選択できるなら監査「する側」がいい。
c0074116_240778.jpg←(図はクリックすると大きくなります。)
監査の仕方ですが、監査する側は先導艦、観閲艦につづき5隻の随伴艦、計7隻が1列(観閲部隊)をなして航走し、それの左側800mを観閲付属部隊として7隻が平行して航走します。
監査される側(受閲部隊計26隻)は、これに対向して両列の間、観閲部隊寄りを通過し、通過時乗組員は観閲部隊に向いて登舷礼します。まずはあいさつですね。
でこれが通過し終わると、観閲部隊も受閲部隊もUターンして、今度は受閲部隊の持ってる機能を観閲部隊の前で披露してくれます。 甲板からヘリコプターが離艦したり、対艦ミサイルを避けるフレアを発射したり、潜水艦が急浮上したり。 これらすべてはグループをなしている3~4隻が同時に行うので迫力があります。 航空機28機も受閲するので、こちらも観閲部隊の前で機雷を落としたり、フレアを出したり、順番に見せてくれます。
自衛隊の白/黄/オレンジに塗られた水上飛行機って皆さんニュースなどで見たことがあると思いますが、あれ、100km/hで離着水できるんですね。海でみるとスゴ~~クゆっくり飛んでいて感心しました。
受閲部隊に乗り合わせると、自分の船のぐらいしか見れないでしょうから、選択できるなら観閲部隊側にかぎります。


発見4)搭乗観衆の中心は60歳以上、若者はマニア。 みんな搭乗経験者。
c0074116_2444725.jpg船では寒い方のために毛布が用意してあり、多くの人が借り出して行った。 その理由はすぐに判明。毛布をゴザ代わりにしての場所取り。1200名ものるとそこそこ混雑するので有用。年配者は夫婦連れが多い、風が当たらないところに陣取り早いところでは朝ごはんを広げている人もいる。若い人は一眼カメラに望遠を付け視界がフリーなところに早速陣取っている。みんな最初に何をすべきか分かっている人たちばかりだった。


発見5)列をなして航走するのは難しいんだと
c0074116_2464345.jpgブリッジで、「さみだれ1640変わらず。あぶくま、よんてんふたまる、やや接近」という現状報告が30秒毎に報告される。 距離だとは思うが単位が分からないので「なんですか?」と聞いたら、「さみだれ(先頭艦)までのメートル距離、あぶくま(前の艦)まで420メートル」とのこと。 忙しそうなのでなぜ、よんひゃくにじゅう、といわないのかは聞かなかった。
デッキに行ったとき、水兵さんがマストで小旗を上げ下げしているので、「何ですか」と聞いたら、「前の船との距離を保つため、エンジン回転を上下させる。 ここでは上げたら、その上げの大きさに応じて旗の高さでもって後続の艦に上げたことを知らせる。下げ量については左のマストの旗の上げ下げで知らせる。」んだと。 彼、イヤホンなどつけていなかったが、どっかの伝令をみてたんだろうな。
自動制御的に考えれば、各艦が前の艦との距離を一定に保とうと微調整を行うが場合によっては加減速が激しくなって発散してしまう(いわばアコーディオン状態になる)のを、早期にフィードバックすることでそれを防ぐんだろうな。 解説に「一列縦走は難しい」とあったが、そうなんだろうなと思えた。


発見6)案内は規律正しく親切、乗艦中は解説放送つきでわかりやすい
c0074116_251176.jpgここ、横須賀の港に着いたときから、水兵さんの「おはようございます」の挨拶がしきり。艦内で何か聞けば何でもやさしく教えてくれる。乗艦まもなくスピーカーを通して、今日の予定他、今何をしようとしているか、受閲部隊の内容などありとあらゆることに解説がついてわかりやすい。 お客様ファーストの気持ちが伝わった。


発見7)自衛隊旗は国籍旗である
c0074116_23372883.jpg乗艦時は旗が掲揚されていなかったが、8時間近になってこの艦の艦首、前方に係留している艦の艦尾で国旗をもって掲揚準備を始めた。
前方の掃海母艦の艦尾に楽団が並び演奏をしていたが、正8時に編曲された君が代の演奏が始まり、これにあわせ国旗が掲揚された。艦首には日の丸が掲げられ、艦尾には旭日旗が掲げられた。 旭日旗は自衛艦旗であり国籍旗扱いだとの解説があった。
艦旗の上げ方、一人が掲揚策を引き、旗が艦に付かない高さになったら持っている人が旗をパァーと放り出すように広げる。なかなかかっこ良く、BGのやり方に取り入れてもいいなと思った。

発見8)着岸時のTIPS
c0074116_2256524.jpg「ちはや」は全長128m排水量5400tの比較的大型。潜水艦救難艇という目的からバウ、スタンのスラスタを持っている。
右舷に岸壁をみて入港したあと前後のスラスタをかけ180度左転回。その後スラスタで向きを調整しながらアスタンもまぜて、斜行しながら左舷を接岸した。この大きな艇がゆっくりではあるが斜行しながらピタリと接舷するのはお見事。
この間、艦尾では白旗を揚げているひとがいる。何かと聞けば、艦尾右舷近辺がクリアであることをブリッヂに示しているとのこと。
この旗って、ブリッヂから見えるんだ。4ヘェ~。

発見9)森永黒糖キャラメルアイスはおいしい

c0074116_233466.jpg←(写真はアルヒハレノヒ A面から借りました)
食堂へ行ってみた。無料給茶もあった。アイスクリームも売っており、を食べたのが「森永黒糖キャラメルアイス」。
これが僕的にはとってもおいしかった。掛川に戻り、スーパー、コンビニ、果ては品揃えが多いという磐田の店まで行ったが見あたらない。
インターネットで調べたら、2006年3月発売で「おいしい!!」というマニアの声も多い。
しょうがない、森永に問い合わせたら、終了しましたとのこと。メールQAなのでこれ以上フォローしていないが、残念。
どこかで在庫でもあったらおためしあれ。 これを見て「食べてみた~い」と思う人、森永のお問い合わせに一筆いれてください。復活させましょう。

発見10)追浜にもう海水浴場の面影はなかった
c0074116_23142632.jpgここ横須賀長浦湾(写真左側奥)の北側(写真右手、枠外方向)は追浜になる。 追浜には1960年当時いとこが住んでいて夏は海水浴にいったものだが、そこに見える小さい山はそのときの記憶にある山だ。 海の底にキラメク砂を見ながら、時には水くらげの大群に驚きながら木の橋をわたり、砂浜まで歩いて泳いだものだ。 思えばまだ新興住宅地で家もまばらであったあのころ。今やGoogleマップの上空写真で見れば家もビッシリで、海岸線は護岸で直線。 時の流れと懐かしさに目が細くなってしまう。

着岸は予定時刻に数分と違わない精度で完了し、下艦の案内の放送がはじまった。
タラップ外では見送りに、朝と同様のおもてなし。みんなが感謝を述べて下艦している。勿論私たちも。帰途に着き自宅に着いたのは8時。大変面白く、ためにもなった1日だが、来年あっても「もういい」という感じ。 でも観艦式は3年に1度なので、3年後なら「また行くか~」となりそうかな。
でも1度は体験されることをお勧め。

(報告NH)
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by bgkakegawa | 2006-10-27 23:07 | リーダー研修
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